カギをなくして探している人をよく見かけます。
先日、ある婦人が電車の中で、「あれっ、車のカギ・・・」と独り言を言いながら、かばんの中をごそごそと探りながら探しているのです。
それでも見つからなかったようで、かばんのふたを閉めると、自分の座っている座席の上を腰を浮かせながら、探っています。
そして、足元を靴の位置を変えながら見始めました。
気の毒なのは、左右に座っている人たちです。
落ち着かない様子になり、一緒に靴を持ち上げてはありもしない自分の足の下を覗き込んだりしています。
結局、スカートのポケットに入っていたようで、お騒がせしましたと、周囲に小声で誤っていました。
私の職場でも同じような景色を見ることがあります。
そして、情けないことに我が家でもあるのです。
カギは自分の所有するまたは使用が許されているものを、他の人の使用を排斥して、使えるようにする特権を与える器具です。
それを利用することで、他の人と自分を完全に分けることのできるものです。
これをなくしたらどうなるか、だれでも知っていることですが、その大切さやなくなったときの不便さを、わかっていながら、使用後に、管理を怠る人がいるのです。
私は使用後は使用前にあった場所に、必ず置くようにしています。
人に貸すような時は、貸したことを忘れないように、必ずメモを書いて机などに貼り付けるようにしています。
お陰で、探したことはありませんし、なくしたこともありません。
仮になくしたときは、なるべく早く専門の業者に相談するしかありません。
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