鍵との初めての出会いは日記帳でした。
小学校4年生になった春に鍵付きの日記帳を貰いました。
大人になったようでわくわくしました。
鍵を持ったというだけで秘密ができたような気分になったのです。
簡単な鍵でしたが使うにつれて合わなくなり、かからなかったり外れなくなったり、結局鍵をかけることなく終わりました。
それでもあの小さな鍵は宝箱にいれたまま、しばらく持っていたと思います。
次に鍵を持ったのは家の鍵でした。
ランドセルの一番小さなポケットにそれだけを入れていました。
家の鍵はなくすことが怖かったです。
何故なら夕方になるまで家に入れないなんて、一人で外で待つことしか思いつかなくそんな時間がとても怖く失くしたことはありませんでした。
次に鍵を意識したのは家にいるとき戸締りをしたか?
という不安でした。
近所で昼間に泥棒が入った話を聞くと余計に不安になりました。
一人でいる家では鍵をかけることが自分の身を守ってくれると思っていました。
独立して家を借りたときは秘密のどきどき、家を守る大事なもの、私を守るものの意識は同じだったような気がします。
何回か賃貸生活をしたのですが合鍵を作ったことがありました。
簡単に作れ安かったです。
予備でバックに入れておきました。
一度(合鍵を持ってるんだ)と知らない人に言われたことがありました。
前の住人から預かっているとのことで速攻で大家に連絡をして鍵を変えてもらいました。
新しいカギにしてなかったのです。
セキュリティの重要さが身にしみた体験となりました。